こんばんは ましゅーです。( -д-)ノ
※本が題材の時はしばらくこの文章を書きます。
ましゅーはリアル書店を応援しています。また、紙媒体の本を応援しています。
電子媒体を否定しているわけではアリマセン。電子媒体もとても便利で、これからの読者のため、また、活字好きな人の為に大活躍するツールだと思っています。
ですが、電子媒体が便利だからと言って、紙媒体が失われてゆくのはとても惜しいコトだと思っています。
紙媒体に触りながら読む本は、電子媒体とはまた違った味わいがあってよいと思うのです。
例えばコーヒーで汚れてしまったり、古くなって黄色くなってしまったり、紙媒体の本は時が経つにつれ、汚れ、風化し、朽ちてしまいます。しかし、それらすべてはその本の年輪となり、持ち主と共に成長してゆくのだと思います。
何十年か後…、貴方は大きくなり、幼き頃に読んだあの本を、自分が尊敬する人から頂いた本を、母が呼んでくれたあの本を、そっと手に取り、ゆっくりと読み返してゆく。
その贅沢を想像するだけで身が焦がれる気持ちになれると思うのです。
ましゅーは勝手にリアル書店を応援してゆきます。
ねこーん
ここから本編
今回の話題は【本】です。
( ゚д゚)ウム いつものから行くか。
ねこーん
妄想
聞いたことのある声だった。
最初の感想はその程度だっただろうか?
その声が自分のモノだと気付くには少し時間を要した。信じたくない…、と思う気持ちもあったかも知れない。ただ、間違いなく自分の声だった。あの事件に自分が関わっていた。
ソレだけでも恐ろしいのに、僕の大切な家族に被害が加わったら…と考えて身が震えてしまう。
でも、なぜ?こんなものがここにあるんだ?
身震いしながらも、好奇心が芽生えるのを感じていた。この事件は…。
( ^ω^)…何てコトヲ書いてみる。
今回紹介する作品はコチラです。
「罪の声」 塩田武士著
( ゚д゚)ウム やっと読み終えました。
書籍について
(゚д゚)(。_。)ウン 面白かった
ねこーん
内容
ある日、曽根俊哉は自宅からカセットテープを見つける。そのテープに入っていた声は、未解決事件、ギン萬事件で用いられた脅迫テープだった。
子供の声を脅迫として用いる…。
その斬新さは一時有名になったモノだ。しかし、今はそんなことはどうでもヨカッタ。テープから聞こえるその声が、まさしく自分の声だったのだ。
どうしてこんなものが…?疑問を感じた時には、事件について調べ始めている自分がいた。
場所は変わる。
昭和の未解決事件を掘り起こして調査する。今回、編集長から渡された仕事はコレだった。「ギン萬事件の真犯人ねぇ…。」大日新聞の阿久津はイヤイヤながら仕事を始めたが、気が付くと事件に吸い込まれる自分を感じていた。
同じ事件を調べる二人は交錯し、そして…。
みたいな感じの内容です。
ましゅーの感想。
…重い。
コレですね。
ミステリとしては素晴らしい出来です。(デモ、重い。)ケッコウな字数の本ですが、一気に読める程の文章力に脱帽します。(デモ、重い。)
全体的に陰鬱な雰囲気が漂います。でも、この陰鬱な感じが気分を高めてくれます。陰鬱な感じが気分を高めるというのも変な感じなんですが、その本の雰囲気を壊さない文章を書くというのは、作家さんとしてとても大切な能力だと思います。
題材となっている”ギン萬事件”は、本当にあった事件、グリ森事件(グリコ・森永事件)を題材に描かれています。実際、コチラの事件も未解決となっていますね。
ねこーん
(゚д゚)(。_。)ウン あのモンタージュ怖いよね。
作品的には、「塩田さん!アナタ犯人ですか!」っていう位、リアリティ感が半端ないです。もちろん、調べられるだけの資料を調べられたのでしょうが、足りない分は想像で書かれているワケです。想像で書いているわけですからフィクションなんですが、そうは思わせない雰囲気が漂ってます。
塩田さんは犯人ではないとおもいますが、でも、本当にそうだったんじゃ…。って感じられるほどの現実感を持つ文章力は素晴らしいです。でもね、後味は悪い。一気には読めるけど…後味悪!ってなること間違いなしです。
僕はこの本を読んで、
どんなに取り繕っても犯罪に大儀などない。
なんてメッセージを受け取った気がしました。
貴方がどう感じるか?もし読んだら、また教えて下さいね。
それではでは…、
「無知の知」
「自分が知らない事を自覚する。」自分が無知であると気付いた時、人は安易な自己満足ではなく、物事を深く知ろうとします。知識欲は人間が人間たる所以なのかも知れません。
本を読むというコトはその知識欲を大いに刺激してくれます。自分の知識を満足させ、更なる高みを目指すために、今宵は本を広げてみては如何ですか? それでは、また次回にお会いしましょう。
(。・ω・)ノ゙ し~ゆ~。
ねこーん